2015 年 14 巻 2 号 p. 106-111
本研究は、神奈川県のいちょう団地に居住する外国人住民を対象として、東日本大震災発生時において、情報収集手段、状況を明らかにした上で、情報収集に影響を与えた要因について分析を行うことを研究の目的としている。分析の結果、以下の結論が得られた。1)情報に関しては、高い情報収集度合いであった。2)情報の収集源に関しては、ほぼ全員が日本語のテレビ・ラジオであったが、計画停電などの地域特有の情報については自治会や地域のNPOなどにより多言語で提供された情報も利用されていたこと。3)日本語能力や地域のNPOへの参加度合いにより情報収集度合いが違っていた。