2015 年 14 巻 2 号 p. 153-157
環境問題は人間活動に由来している。人間活動を表す一つの事象として土地被覆がある。もともと自然的な土地利用や被覆であった場所が、人間の活動が活発になるに伴い、住宅街や商業施設などに転用されていき、人工的な土地利用・被覆に変容されていった。この結果、現在の土地利用・被覆が我々の日常の活動を表す姿となった。これが原因となり、例えばヒートアイランド現象、景観破壊、生態系破壊といった環境問題が深刻化していった。本研究では、高分解能衛星画像の一つであるGeoeye-1画像を用い、異なる分類手法を試みることで詳細な土地被覆情報を取得し、これらの分類結果の比較・検討を行った。ここでは、ピクセルベースの分類手法である教師なし分類と教師付き分類に加え、近年広く用いられているオブジェクトベースの分類手法を試みた。