都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
全国のジオパーク協議会の現状とジオツーリズムの問題点
佐藤 歩川﨑 興太
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2016 年 14 巻 4 号 p. 222-229

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抄録

本研究は、ジオパーク協議会の現状とジオツーリズムの問題点を体系的に明らかにすることを目的とするものである。①協議会は市町村などの多様な主体によって構成されており、行政からの経済的支援のもとに運営されている場合が多い。②多くの協議会は、関係者の連絡調整、教育活動、研究活動、広報活動などを行っている。③ジオパークとなった目的は交流人口の拡大が最も多いが、達成できていない協議会が多い。④協議会自体、ジオサイトの保全・管理、ジオツアーガイドなどに問題を抱えている協議会が多い。⑤今後のジオパークの活性化のために、ジオパークの認知度の上昇などが重要だと考えている協議会が多い。今後、ジオツーリズムの活性化のためには、ジオパークの質を維持・向上させ、その魅力を発信する仕組みづくりが必要である。

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