都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
地域間における個人生活行動の経年的変遷
40年にわたる茨城県全域の買い物行動を分析対象として
谷口 守對馬 和慶山根 優生
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2016 年 14 巻 4 号 p. 270-275

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抄録

人口減少社会において地方部の自立的かつ持続的な社会の形成が求められる中で、地域間での人々の行動を把握する必要性が高まっている。本研究は1970年から継続して調査されてきたデータを用い茨城県の人々の買い物行動先の長期的変遷を明らかにした。本研究の特長は調査形式等が年次により異なるデータを経年比較が可能なように整備することでこれまでは客観的に見られなかった多様な地域階層を持つ市町村間での比較分析を可能とした点である。本研究で得られた知見として買い物行動の吸収人数における市町村間格差の拡大や、吸収先となる市町村の移り変わりが挙げられ、40年間で地域構造が劇的に変化してきたことが明らかとなった。

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© (c) 日本都市計画学会
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