都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
静岡県袋井市における津波避難施設としての湊命山に関する研究
土屋 有加岡﨑 健二落合 知帆
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2016 年 14 巻 4 号 p. 330-333

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抄録

静岡県は、歴史上大津波に見舞われてきた地域の一つであり、現在は南海トラフ巨大地震発生時の想定被害を軽減するため様々な対策事業を行っている。本研究では、2013年に新規の津波一時避難施設として「湊命山」と呼ばれる津波避難マウントが建設された静岡県袋井市を調査対象地とし、湊命山の課題や地域住民の意識も考慮した利用可能性の分析を行った。結果、津波避難施設としての湊命山には、住民が施設の安全性を不安視している、地元住民の中でコミュニティの場としての認識が低い等の課題があったが、避難施設であるとの認識は高く、今後課題解決の策が講じられれば、状況に応じた利用ができる、地域の象徴的施設になりうると明らかになった。

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© (c) 日本都市計画学会
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