本研究では、地域祭礼の運営・参加が住民と地域の繋がりに与える影響について、豊島区雑司ヶ谷鬼子母神堂の「御会式大祭」への参加組織の運営実態を明らかにし、今後の地域運営への展望を得ることを目的とした地域運営研究とする。講社には多様な運営形態があり、町内会をベースとした地縁型組織だけでなく、組織を新たに立ち上げることができ、自由に参加することが可能である。地域に帰属意識を持つことが可能になるというコミュニティ構築の一つの装置として機能している。また継続的な参加メンバーは御会式に関する活動の中で多世代での地域の繋がりを持つことができており、地域で子が、地縁型コミュニティの一員としての自覚形成に繋がっている。