都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
インドネシアの移住コミュニティにおける建設資産の空間的変遷:
中央スマトラの事例研究
ヒチェリ ラプラス ヘゼンデ落合 知帆岡﨑 健二
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2018 年 16 巻 4 号 p. 306-309

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抄録

インドネシアの移住プロジェクトは、過密地から過疎地への大規模な住民移転により人口密度の均衡を図り、農地の再整備や天然資源の利用等を推進する目的で行われてきた。本研究では、移住プロジェクトによる建築資産(ビルド・キャピタル)の現状および再定住に際して生じた問題に対処するために移住者が行った環境適応を明らかにすることを目的とした。中央スマトラの2地区を対象に、計211世帯へのアンケート調査と実測調査を実施した結果、Sitiungでは、住宅の質やインフラが比較的整備された居住水準に変化したのに対し、Kumpehは自然環境(洪水)の影響により比較的遅れた居住水準に留まっている事が明らかになった。

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