都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
つくばエクスプレス沿線の都市開発の経緯と効果について
千葉県内のつくばエクスプレス沿線の都市開発を事例として
小川 剛志
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2018 年 16 巻 4 号 p. 361-366

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抄録

本報告は、つくばエクスプレスの建設の経緯、柏・流山市における沿線の都市開発の概要。そして、鉄道と一体的に行う市街地開発の効果について報告を行う。鉄道の建設の目的は、常磐線の混雑緩和、筑波研究学園都市と東京都心のアクセスの向上、首都圏における宅地供給、沿線の地域開発である。鉄道の整備と地域開発を同時に推進するため、一体型の土地区画整理事業が実施され、都・県、地都市再生機構により21地区、3211.6haの事業が進められた。本事業の効果は、鉄道用地を土地区画整理事業で生み出し、円滑な鉄道整備が可能となったこと。鉄道駅の整備に合わせ、計画的な市街地形成ができたこと。そして、住宅供給により、鉄道の乗客数が増加した。そして安定的な鉄道経営が可能となったことである。

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