歩行活動は様々な分野で注目されてきており、歩きやすい歩行空間の創出は都市計画上重要な課題である。歩道における植栽は景観形成機能などの様々な機能を有しており、多くの都市で増加する傾向にある。植栽を増やすことはそのような効果の向上につながるが、同時に見通しの悪化や歩行空間の狭小化などの負の影響を与える可能性もある。本研究では、異なる歩道に4種の植栽組合せを加工した画像を用いて印象評価実験を行い、幅員、植栽の組合せと通行性、景観の評価の関係性を分析した。その結果、幅員の狭い歩道では植栽は通行性、景観の両者に負の影響を与える可能性があるということが分かった。