都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
自治体独自の歴史的地区指定制度の策定状況及び運用実態
英国グレーター・ロンドンのAreas of special local characterを事例として
押野 友紀岡崎 篤行
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2018 年 17 巻 1 号 p. 99-102

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抄録

英国では、国のConservation Areas(以下、CA)に加え、複数の自治体がAreas of special local characte(以下、ASLC)を策定している。本研究は、メール調査、面会及びメールによるヒアリングより、ASLCの策定状況及び運用実態を明らかにしている。GL内の33自治体の内14自治体が、ASLCを策定している。主な指定対象地区は住宅地で、最大地区指定数は39地区、最小地区指定数は1地区である。指定までは、地区の調査、協議、住民への意見聴取等に約3~6ヶ月を要する。地区指定決定後も定期的に再評価を行い、CAへの格上げ指定や、ASLC指定の解除を行っている自治体もみられた。

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© (c) 日本都市計画学会
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