近年地域住民が主体となって行う緑化活動に関心が寄せられている。例えば、兵庫県神戸市では1962年に地域の環境美化とコミュニティづくりを目的に「市民花壇制度」が制定され、現在735団体が活動している。本研究では市民花壇制度を事例に活動者へヒアリング調査、アンケート調査等を実施し、現在の活動状況の把握と活動が継続的に成り立つ仕組みについて調査した。その結果、活動の継続には、活動者のやりがいである活動中に発生する活動者以外の人との会話が起こりやすいようにすること、活動者の高齢化や人手不足に対応すること、ストレスのない活動の実現に向けた工夫をすることが必要であると言え、その実現に向けた提案について述べた。