本研究は、インドネシア大都市圏の公共施設・サービスに関する政府統計を通じて、郊外地域の開発過程に関する問題を考察することを目的としている。小地域ごとの社会・人口データは、郡政府が発行する統計書で入手することができる。統計書は毎年発行され、本研究では2018年のデータを使用した。スマラン市は、東に隣接するデマック県に向けて都市拡大を続けている。スマラン市の東部には多くの戸建て住宅地が開発されており、郊外特有のインフラ不足の傾向が観察される。本研究では、バイクや自家用車利用者の少なさ、小学校の少なさ、イスラム寺院の少なさ、小売店の少なさなどの弱い傾向が郊外で観察された。にもかかわらず、郊外では、よく計画された開発もあればそうでない開発もあり、非計画的住宅地開発では基盤施設の整備が不十分である傾向が見られた。