都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
インドネシア大都市の郊外化過程における基盤施設整備状況分析
中央ジャワ州スマラン市を事例として
吉田 友彦ムスティカ ワルダニアルプラディティア マリク
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2020 年 18 巻 4 号 p. 288-291

詳細
抄録

本研究は、インドネシア大都市圏の公共施設・サービスに関する政府統計を通じて、郊外地域の開発過程に関する問題を考察することを目的としている。小地域ごとの社会・人口データは、郡政府が発行する統計書で入手することができる。統計書は毎年発行され、本研究では2018年のデータを使用した。スマラン市は、東に隣接するデマック県に向けて都市拡大を続けている。スマラン市の東部には多くの戸建て住宅地が開発されており、郊外特有のインフラ不足の傾向が観察される。本研究では、バイクや自家用車利用者の少なさ、小学校の少なさ、イスラム寺院の少なさ、小売店の少なさなどの弱い傾向が郊外で観察された。にもかかわらず、郊外では、よく計画された開発もあればそうでない開発もあり、非計画的住宅地開発では基盤施設の整備が不十分である傾向が見られた。

著者関連情報
© (c) 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top