2021 年 19 巻 4 号 p. 435-438
本研究は、新型コロナウイルス感染症による外出行動変化や屋外空間利用、生活満足度との関係性について、主として大学生を中心にその特性を把握した。在宅時間が大幅に伸び外出時間が短くなっているタイプと、外出頻度も在宅時間もあまり変化していないタイプが把握され、コロナ禍以降で屋外空間の利用が増加した人は約4分の1程度存在する。外出行動の頻度と生活満足度の高さは相関関係があり、外出行動を規制すると生活の質を維持することが難しい。屋外空間も外出先の一つと言えるが、現在のところ、選択肢として考えられていないケースが多い。