都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
宅地基盤形成の経年変化と道路率から見た古墳と周辺市街地の関係に関する研究
百舌鳥・古市古墳群を事例に
髙橋 良輔佐久間 康富
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2021 年 19 巻 4 号 p. 501-508

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抄録

本研究では、古墳と周辺市街地の関係を宅地基盤形成の経年変化および道路率から明らかにし、今後の古墳周辺における計画策定の際の一助になることを目的とする。選定した6年代の地理院地図を用いて古墳群周辺における宅地基盤形成の経年変化を整理する分析と、隣接する範囲の面積に対する道路面積の比率を求める分析の2つを行った。結果として、以下のことが明らかになった。古墳周辺では、古墳と平行な宅地基盤や古墳を中心とした放射状の宅地基盤が形成されていた。また、古墳周辺では車線数の少ない道路の割合が高くなっていた。したがって、古墳と宅地が密接に関係していることが判明した。

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