2021 年 20 巻 1 号 p. 107-112
ヴッパータール大学のディーネル教授によって考案された熟議民主主義の市民参加モデルであるプラーヌンクスツェレ(Planungszelle)は開発から半世紀を迎え、いまドイツで注目度が高まっている。その背景と現況を知り、さらに今後の展開を探るため、多くのプラーヌンクスツツェレの実施経験をもつヴッパータール大学の教授であり同大学の「民主主義と参加の研究所」の所長であるH.J.リーツマン教授にオンラインでのインタビュー調査を試みた。その結果、現在ドイツで行われている市民参加による都市問題の課題解決方法について多くの知見を得ることができた。