2021 年 20 巻 1 号 p. 139-145
地方都市では近年都市部への人口流入が大きな問題となっており、今後も引き続き進んでいくと考えられる。そこで地方都市ではそれぞれこの状況を阻止すべく対策として、将来を担う学生の余暇活動や街に対する印象を調査し、それらをもとに中心市街地の活性化を試みることで、若年層の都市部への人口流入を食い止めることができるのではないかと考えた。豊橋市に立地する三大学の学生に焦点を当て、調査を行なったところ、余暇活動として外食をするという回答が多く、娯楽を目的とする学生が少ないことがわかった。また、まちの印象は日頃そのまちに親しんでいるかどうかが大きく関わり、まちを日常的に利用したり、長年居住している学生はまちの印象が良くなる傾向にあることがわかった。よって、日頃から必然的に豊橋駅周辺を利用するような環境を作ることが中心市街地活性化への一歩に繋がると考える。