近年、本来誰もが楽しめる空間であるはずの都市公園では、禁止事項が増えて、子どもたちの遊びの自由度が低くなっている。禁止事項が増えた1つの要因に、公園内でのけがの発生を最小限に減らす目的がある。公園内で子どもがけがをすれば、その子どもや保護者からの苦情が公園管理者に寄せられる可能性があるためだ。しかし、既往研究によると、環境の中にある程度のリスクを残し子どもに経験させることで、子どもの危険予測・回避能力を育てることが分かっている。本稿では、大規模公園において実施したプレーパークの社会実験を通して、どの程度のリスクを含む遊びが子どもや保護者に受け入れられるのかについて考察し、ハザードの除去について、その妥当性を検証する。