都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
多地域居住促進に資する多自然地域の滞在拠点の役割
岡田 早彩松本 邦彦澤木 昌典
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2021 年 20 巻 2 号 p. 258-264

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抄録

本研究は、多自然地域に立地する多地域居住者が利用できる滞在拠点を対象として、多地域居住の促進に向けて、滞在拠点の役割と立地特性・事業内容を明らかにすること、そしてそれらと多地域居住促進効果との関係性を明らかにすることを目的とする。自治体の多地域居住関連施策の特徴と、滞在拠点の立地や事業内容、多地域居住者のニーズに関する調査を行った。滞在拠点の事業内容は、地域とのつながりづくりのサポートといった、多地域居住者の地域での生活のイメージ形成を助けるものが多いことが明らかになった。多地域居住者のニーズとも合致していることからも、地域での生活のイメージ形成を助ける機能を有する滞在拠点の整備により、田舎暮らしに興味のある人の多地域居住の促進につながることが示唆された。

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© (c) 日本都市計画学会
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