2022 年 21 巻 1 号 p. 47-50
猿江恩賜公園内の2つの芝生広場における利用者の滞留行動を観察調査し、アンケート調査や聞き取り調査を行った結果、以下のことが明らかになった。まず、人々の滞留行動は、芝生広場の樹木の樹冠やその境界線に集中する傾向があり、特に秋には樹冠の下の日陰で過ごす人が多いことがわかった。レジャーシートや可動式椅子はレンタル需要が高く、固定ベンチよりも公園利用者自身が快適な場所を選び、滞留行動を促す効果があると考えられる 。また、公園内の飲食施設に対する需要も高い傾向にあった。