2022 年 21 巻 1 号 p. 71-74
近年、地域の生活交通を確保する為にコミュニティバスが多く導入されてきた。COVID-19蔓延による公共交通機関の利用者の減少は深刻な問題であり、将来の生活基盤の為にコミュニティバスの持続可能性が問われる局面である。 そこで本研究では、従来のコミュニティバス運行と地域コミュニティとの関係を意識しつつ、COVID-19の蔓延による住民の生活の変化に伴うコミュニティバスの運行実態を把握することを目的としてヒアリング調査、アンケート調査を行った。その結果、住民はコミュニティバスを地域に欠かせない公共交通機関として考えており、コロナ禍においてもバスの日常的な利用が継続されていたことが明らかになった。