2023 年 21 巻 4 号 p. 550-551
歴史的建造物である町屋は、地域特有の町並みを形成する重要な史料である。中でも、町屋の棟向きは町並みの特徴を表す要素であり、集落単位で変化する場合があるため、広域的かつ網羅的な調査を行わなければならない。しかし、近年町屋は減少しているため、速やかに調査を行い、各地域の棟向きの特徴を把握する必要がある。そこで、本研究では秋田県を対象としてインターネット地図機能を用いた網羅的な調査を行うことで、秋田県の町屋群の残存概況と棟向き及びその他の外観特性を把握する。