2024 年 23 巻 1 号 p. 72-
本研究では,Tellus は都市計画基礎調査等を用いた市街地の変化の分析の代替手法となり得るかといった視点から検証を開始することにした.本研究での検証においては,鉛直方向の変化を捉えることができ,夜間や悪天候に影響を受けにくい,分解能が高い,観測スパンが短いという点から合成開口レーダ(以下,SAR)のデータを用いた.対象エリアは,建物の建築・除却等の変化が激しいと考えられる東京周辺とした.Tellusで公開されているデータのうち現在運用中かつ東京周辺エリアの撮影を頻繁に行っているALOS-2のデータを用いることとした.本稿では干渉画像を用いた検証とコヒーレンス画像を用いた検証について報告する.