日本海コンサルタント
2024 年 23 巻 1 号 p. 68-
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本調査は,洪水常襲地域である旧挙母(現愛知県豊田市)において,水害と治水対策の歴史,城下移転に至る経緯とその要因を明らかにしたものである.挙母藩が城下の高台移転を決断した契機となったのは明和4年の洪水であり,その最大の原因が矢作川の天井川化であった.要因として挙げられるのは,江戸初期の河床替工事による土砂堆積であるが,上流側の山津波による災害も加わり,さらに,農民の反対運動による安永川工事の遅延が被害を拡大した.
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