都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
東京における公開空地の空間整備及び活用の特徴
「東京のしゃれた街並みづくり推進条例・まちづくり団体の登録制度」の151の事例分析
太田 拓翔土田 綾美倉田 晃輔江坂 巧泉山 塁威
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2024 年 23 巻 3 号 p. 411-

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抄録

本研究では、「東京のしゃれた街並みづくり推進条例・まちづくり団体の登録制度」に基づく公開空地の空間整備及び活用の特徴を明らかにした。公開空地は、都市生活の質を高め、社会的交流を促進する重要な要素である。本研究では、文献及びアンケート調査、2022年度の活動報告書を基に活用実態の傾向と特徴を分析した。その結果、固定式設置物や店舗、倉庫の配置、庇空間の形状が活用実態に大きく影響を与えることが明らかになった。固定式設置物を広場周縁に配置することや公開空地に面して複数の店舗を配置することは、日常的な利用を促進する。また、動線を考慮した倉庫の配置や庇空間は、多様なイベントの開催を支援する。今後の公開空地の空間整備においては、活用実態や天候を考慮した効果的な計画が重要となる。

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© 日本都市計画学会
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