2025 年 23 巻 4 号 p. 566-
本研究の目的は、横浜市の密集市街地を分類し、それぞれの特徴や課題を明らかにした上で、有効性の高い整備案を検討することである。本研究では、密集市街地を社会的・物理的特性を用いて分類する。分類の結果、社会的特性では4つのクラスター、物理的特性では5つのクラスターに分類することができた。それぞれのクラスターには、異なる特徴や課題が存在する。それぞれの問題に対処するためには、それぞれの地域に適した整備案を検討する必要がある。また、密集市街地が自然に解消しにくいと考えられる地域には、行政が介入することも重要である。