緑道沿いの街路では、歩行者天国を利用した店舗や広場などとの一体的な活用がされている。本研究では、5ヵ所の緑道沿いの建築物について、(1)景観特性、(2)歩行者天国による緑道沿いの活用から検討し、緑道沿い空間に関する整備・活用方針の一助とすることを目的とする。(1)屋上緑化や壁面緑化など面的な緑化がされていない。住宅の多い都市は緑道との一体的な景観形成が難しい。建物用途や実態に見合った具体的な緑化箇所や緑化の方法を示すことが重要になる。(2)市民が活用しやすいような取り組みや積極的なイベントの発信をすることが緑道だけでなく緑道の周辺においても賑わいをもたらすことが確認できた。