地方圏の中心商店街には、地域コミュニティの拠点としての雰囲気の形成に資する賑わいが感じられる環境が求められている。先の環境を形成する上では,催事の活用が有効とされている。本研究では、地方中核都市の中心商店街を対象に、催事と来街者の行動及び空間特性との関係を明らかにした。主要な結果は,次の通りである。1)催事は、歩行者数を増加させ、非催事にはみられない多様な行為を発生させる。2)賑わいを感じさせる「会話」と「買い物を通じたやりとり」は,地域固有の食品を販売するブース間の間隔が3.0mを超えた催事において多くみられた。