人々の日常の生活行動は,ICTの普及や価値観の変化,働き方改革などの社会変化により大きく変化している.そこで,本研究ではコロナ禍を含め長期的に人々の多様な生活行動の実態を調査し、それらがどのように変化しているのかを明らかにした.本研究により,1)土曜日において仕事や学校などの活動に費やす時間が減少していること,2)若年世代では家事などの活動時間は減少している一方で趣味・娯楽に費やす時間は増加していること,3)高齢者世代では買い物などの活動に費やす時間が増加していること,4) くつろぎ時間の増加や交際時間の減少はコロナによる一過性のものではないことが明らかになった.