都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
戦略・戦術からみた地方都市中心市街地における複数のパブリックスペース活用の可能性
熊本県熊本市をケーススタディとして
山之内 陽起本田 薫子五味 桃花小野寺 瑞穂泉山 塁威
著者情報
研究報告書・技術報告書 フリー

2025 年 24 巻 2 号 p. 275-282

詳細
抄録

本研究の目的は、熊本市中心市街地地区をケーススタディとして、行政計画及びエリアビジョン等からみたパブリックスペース活用の戦略と、社会実験及びイベント実施等からみたパブリックスペース活用の戦術を複合分析し、戦術の戦略化に向けた複数のパブリックスペース活用手法を明らかにすることである。研究方法として、文献調査、自治体及び管理運営者に対するヒアリング調査を実施した。研究の結果、複数のパブリックスペース活用における戦略・戦術を位置づける効果及び公民が担う役割が知見として得られた。本研究の結論として、戦略・戦術の双方のアプローチが相互に補完し合うことで、パブリックスペースの活用は単発的な取組にとどまらず、地域の実情に応じた空間づくりの実現に寄与すると考える。

著者関連情報
© 日本都市計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top