2005 年 4 巻 2 号 p. 9-12
インドネシアの地方分権化は1999年に成立した地方行政に関する法律1999年第22号と中央・地方財政均衡に関する法律1999年第25号(以下、「1999年地方分権化2法」)を基本法として進められてきたが、2004年には1999年地方分権化2法が改正された。また、地方分権化にも対応する形で国家開発計画に関する法律2004年第25号が成立した。本稿ではインドネシアの地方分権化と開発計画体系の改変について、各種の文献レビューのほか、筆者らが実施したインタビュー調査に基づく中央政府、地方政府の反応を交えて報告する。