都市計画報告集
Online ISSN : 2436-4460
ベルリン・ブランデンブルク地域における縮退の時代の都市整備
髙見 淳史原田 昇
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2009 年 8 巻 2 号 p. 59-63

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抄録

ドイツのベルリン・ブランデンブルク地域は、遠郊部における人口減少、少子高齢化、住宅の過剰供給といった困難な状況に直面している。本稿は、ベルリン・ブランデンブルク地域が縮退の戦略を取ることを余儀なくされている背景を整理するとともに、その戦略の具現化と見ることのできる2つの点について概観する。1つはベルリン市Marzahn-Nord地区の集合住宅団地における減築・都市改造事業である。もう1つは2009年に発効した地域の新しい広域計画・LEP B-Bである。特に、現在および将来の状況に対応すべく下位レベルの中心地を除外するという中心地システムの再構築と、住宅開発を放射鉄道沿線と中心地に集約させるという計画方針について報告する。

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© (c) 日本都市計画学会
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