本報告では、景観重要樹木の指定方法について、樹木保全制度や指定の方針の分析、及び茅ヶ崎市での市民を巻き込んだ指定候補樹木抽出の方法より、次の2点が結論として導かれた。第一に、景観重要樹木の指定に当たっては、景観行政団体が樹木に対する市民意識を把握することにより、指定対象樹木を抽出する必要がある。第二に、茅ヶ崎市での市民の参加を取り入れた景観重要樹木の事例分析から、樹木に対する市民意識把握の手法として、公募及び投票を採用することにより、年齢構成に偏りがなく、更に多くの市民の意識を把握することが可能となる。