2011 年 9 巻 4 号 p. 123-126
本研究の目的は、都心再開発による周辺環境の変化を把握することで、土地利用と地域活動による変化を把握することにある。東京ミッドタウンのある六本木地区を対象に、特に複合型の開発が周辺の商業地域や住宅地域に及ぼす変化を調査する。本研究で明らかになったことは、幹線道路沿いの駐車場化の進展と戸建て住宅地の集合住宅化がある。一方、商業地域では商業振興組合を中心に多くの取り組みを行っており、アートのイメージ戦略を強く打ち出した活動を行っている。併せて、町内会などとの連携、ミッドタウンや六本木ヒルズなどの新規開発事業地区の事業者や就業者との連携が進んでいる。