2011 年 9 巻 4 号 p. 127-130
本研究では、地域通貨の循環と利用店舗の取り組みに焦点をあて、利用促進に関する提言を行うことを目的とする。まず、東京都と周辺の13通貨についての、入手方法、利用や連携を把握し、その上で、広域連携を実施し利用量の多い2通貨を対象に利用店舗にアンケートを行った。2通貨の利用については、広域での連携やプロジェクトによる入手など多様な入手方法を推進しているものの、使い方が分からない、あまり使われない店舗が多いなどの指摘が出され、直接的な宣伝の重要性や店舗間の情報交換などの重要性が明らかになった。