理学療法学
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膝拘縮に対する新しい膝屈伸器の使用経験
直島 茂友渡辺 好博須田 昭男
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キーワード: 膝拘縮, 膝屈伸器, 使用経験
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1986 年 13 巻 4 号 p. 281-284

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抄録
膝拘縮の治療は,機械器具を用いる場合や種々の運動療法が試みられているが,実際には,膝拘縮の改善は,困難な例が少なくない。従来の膝屈伸器は,矯正角度が90度までとか,いろいろな使用上の問題が生じていたので,私たちは,新しく膝屈伸器を開発した。これは,膝の完全屈曲が可能で,ラチェット機構により5度づつ可変するものである。また,膝屈伸器を使用しない場合は普通の訓練ベットとして利用できる。本器を使用した18症例の調査結果,膝屈曲70度から90度の矯正が困難で100度以上はスムーズな改善傾向がみられた。本器使用前には,腰椎麻酔によるマニプレーションも少なくはなかったが,本器使用後は,一例も経験をみていない。
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© 1986 公益社団法人 日本理学療法士協会
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