理学療法学
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骨・関節疾患『ケース・スタディ』
関節運動学的機能異常と関節運動学的アプローチ
農端 芳之
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1988 年 15 巻 2 号 p. 168-171

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抄録
現在の運動療法には, 欠陥が多々あると言われている。その一つに関節可動域の維持, 増大の技術において, 関節面の正常な運動を無視していたことが挙げられる。そこで, 筆者らは関節運動学を応用し, 関節包内運動を改善する関節運動学的アプローチを開発, 実施した。結果, (1)靭帯や関節包を直接伸張できる。(2)筋の伸張が無痛で行える。(3)筋力増強運動を含む正確な神経・筋再教育が行える。(4)日常頻繁に直面する痛みの原因は関節機能異常が多く, これに対して関節運動学的アプローチが著効を示す。
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© 1988 公益社団法人 日本理学療法士協会
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