理学療法学
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脳卒中片麻痺患者に対する姿勢反射機構検査
吉元 洋一勝田 治己長谷川 博一杉浦 昌己宮川 博文古川 良三青山 賢治三橋 俊高
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1988 年 15 巻 4 号 p. 321-328

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抄録
脳卒中患者87例に対し,Brunnstrom Stageと姿勢反射機構検査を行い,以下の結論を得た。
1. 上・下肢Brunnstrom Stageと本検査得点の比較では,全てのStageにおいて健側との間に有意な得点差を認めた(下肢Stage I : p<0.05,他は全てp<0.01)。
2. 上・下肢Stage IIとIIIの比較では,健側及び麻痺側共に有意差を認めた(p<0.01)。
3. 上肢Stage VとVI,下肢Stage IIIとIV,IVとV,VとVIの麻痺側間の比較において有意差を認めた(p<0.05)。
4. Brunnstrom Stageと本検査得点の相関係数は,上肢健側r=0.555,麻痺側r=0.825,下肢健側r=0.613,麻痺側r=0.872と中等度以上の相関関係を認めた。
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© 1988 公益社団法人 日本理学療法士協会
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