理学療法学
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報告
椅坐位における側方傾斜刺激に対する頸部・体幹・四肢の筋活動
―筋電図学的分析―
藤田 信子桝田 康彦山野 薫三木 晃糠野 猛人鎌谷 秀和
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1990 年 17 巻 1 号 p. 27-30

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抄録

中枢神経疾患に見られる姿勢運動パターンを正しく理解し,より効果的な治療を行なう指標にするため,健常人9名,平均年齢23.6歳を対象に椅坐位にて側方傾斜刺激を加え頚部・体幹・四肢の筋活動を表面筋電図によって分析した。
測定は椅坐位にて坐面の右側を下降させて行ない,その刺激は角速度2.2゜/sec,角度を0〜30゜の範囲とした。結果は以下の通りである。
1. 傾斜上位側の頚部・体幹筋群に筋放電の増加を認めたが,両側の上下肢筋群では特に筋放電を認めなかった。
2. 傾斜下位側の体幹筋群は 被験者に安静を保たせている時より自発的な持続放電を認めた。これらより,姿勢を保持する上で頚部筋・体幹筋の活動が重要であることが示唆された。

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© 1990 公益社団法人 日本理学療法士協会
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