理学療法学
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症例研究
多発性筋炎に対する運動処方の検討
臼田 滋福屋 靖子間嶋 満
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1991 年 18 巻 1 号 p. 49-53

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抄録

多発性筋炎2症例において,急性増悪からの回復期における,CPK値を指標にした筋力増強訓練と,万歩計による活動量の測定を基にした生活指導を行った。その結果より以下の知見が得られた。①筋力増強訓練の開始時期は臨床症状が落ち着き,CPK値が正常値,または高値であっても安定した時期であれば症状の増悪はみられなかった。②筋力増強訓練の施行により,症状の増悪はみられず,筋力,歩容,歩行能力の改善がみられた。③万歩計にて1日の歩数を測定し,日常生活での活動量を指導した。その範囲内の活動量では症状の増悪はみられなかった。

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© 1991 公益社団法人 日本理学療法士協会
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