理学療法学
Online ISSN : 2189-602X
Print ISSN : 0289-3770
ISSN-L : 0289-3770
第3分科会
ICUでの上腹部術後患者の肺理学療法
真渕 敏
著者情報
キーワード: ICU, 上腹部術後, 肺理学療法
ジャーナル フリー

1993 年 20 巻 3 号 p. 176-179

詳細
抄録
ICUの術後呼吸管理における肺理学療法は決して特殊な治療ではなく, その治療手段としての有用性が明らかになるにつれ, その重要性が認識されつつある。術後呼吸器合併症は, 現在ほとんどの手術が全身麻酔下で行われ, 術中, 術直後の状態とその処置とに関連し, 数多い術後合併症のうち頻度が高い重要な合併症のひとつである。開腹もしくは開胸を伴う上腹部外科手術においては, 術後換気能力の低下や分泌物の貯留による呼吸器合併症は必発であり, 術直後早期より綿密な肺理学療法が必要不可欠である。
著者関連情報
© 1993 公益社団法人 日本理学療法士協会
前の記事 次の記事
feedback
Top