抄録
NICUにて理学療法を受け,退院後追跡可能であった生下時体重1000g未満の超未熟児24例を対象として,運動発達・人工換気について,正常群・CP及びMR(Mental retardation)群間の違いを検討した。
正常発達を遂げたと思われる児の修正年齢の運動発達には遅れはみられなかった。しかし定頸,肘立て腹臥位などVojtaによる乳児の発達相の第一伸展期における抗重力的活動は正常範囲だが,遅れる傾向がみられた。
人工換気日数,最高吸入酸素濃度を正常群とCP及びMR群間で比較すると何れもCP及びMR群が高値であった。