抄録
10名の健常女性を対象とし,任意に指示した5種類の歩行モード(楽な速さ,少し遅く,遅く,速く,最も速く)での3分間歩行時のPhysiological Cost Index(PCI)を測定し,歩行速度とPCIとの関係を検討した。今回の結果においては,指示したモード少し遅くの時(平均歩行速度59.3 ± 9.0m/min),PCIは0.223 ± 0.09bts/mと他のモードに比較し最も低い値となった。各個人及び対象者全員の歩行速度とPCIとの関係は二次多項式に近似が可能であった。PCIの実測値と予測値との関係は直線に回帰され,任意の歩行速度でのPCIが予測可能という結果を得た。