理学療法学
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症例研究
関節機能異常から筋緊張の異常を伴い翼状肩甲を呈した1例
神戸 晃男山田 俊昭東田 紀彦西島 雄一郎堀 有行山口 昌夫
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1995 年 22 巻 8 号 p. 479-482

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抄録
我々は,四肢・頸部の関連痛,筋緊張の異常により翼状肩甲を呈し,ミオパチーを疑われた一症例(男性,44歳)を経験した。多くの臨床検査,評価の結果(関節の遊び運動の障害,筋スパズム,関連痛などを認めた)及び治療経過から前記した症状を引き起こした原因には,関節機能異常が考えられた。本症例に対して,関節運動学的アプローチ(AKA)やリラクセーションを中心とした理学療法を施行した。治療後,約1週間で翼状肩甲が消失し,治療後,3週間で四肢・頸部の関連痛が消失した。
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© 1995 公益社団法人 日本理学療法士協会
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