理学療法学
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セミナー
生活支援ロボットの現在と未来
小菅 一弘
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キーワード: ロボット技術, 生活支援
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2004 年 31 巻 8 号 p. 455-456

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抄録
ロボット産業が生まれてから,30年以上が経過した。各種産業用ロボットの開発を通して磨き上げられた技術や,その間に研究,開発された新たなロボット技術が,周辺技術の急速な発展によって,RT(Robot Technology)として利用できるようになりつつある。本稿では,生活支援分野におけるロボット技術の位置付け,ロボット技術を利用した生活支援システムの現状,生活支援ロボットの未来について考える。生活支援分野におけるロボット技術 研究は「基礎研究」と「応用研究」に分類され,基礎研究のほうが応用研究よりも優れていると昔から考えられてきたが,この分類の仕方は,学問の進歩をゆがめる恐れがあるとの認識の下で学術研究を見直した,「あらたなる研究理念を求めて」という報告書が,平成11年に日本学術会議第3常置委員会によって纏められている。本報告書には,以下の3つのモデルからなる「新モデル研究」が提唱されている。
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© 2004 公益社団法人 日本理学療法士協会
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