理学療法学
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研究報告
理学療法士に望まれる対人関係技能を構成する因子
上村 佐知子野嶋 素子佐々木 誠
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2008 年 35 巻 5 号 p. 237-244

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抄録

対人関係技能の向上は,現代の医療専門家にとって重要課題である。本研究の目的は,理学療法士の対人関係技能向上のために,理学療法士に望まれる対人関係技能を構成する因子を探索することである。今回,我々は554名の理学療法士を対象に,理学療法士に望まれる対人関係技能について質問紙法による調査を行い,因子分析を行った。その結果,「専門家としての態度」,「受容・共感」,「尊重」,「患者教育」の4因子が抽出された。理学療法士は,自ら望まれる対人関係技能として,「専門家としての態度」,理学療法の介入方法の一つである「患者教育」に加えて,カウンセリングなどで重要視されている「受容・共感」の技能が必要であると考えていた。

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© 2008 公益社団法人 日本理学療法士協会
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