理学療法学
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研究論文(原著)
健常成人女性の月経痛に対する経皮的電気刺激治療の効果
中川 愛坂口 顕原田 佳奈川口 浩太郎藤岡 宏幸
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2017 年 44 巻 4 号 p. 272-276

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抄録

【目的】月経痛をはじめとする不快症状に悩む女性も多く,なかには日常生活に支障をきたす例もある。対処法の服薬では,副作用が出現する可能性もあり,今回は副作用の少ない経皮的神経電気刺激(以下,TENS)が月経痛軽減に有効か明らかにすることを目的とした。【方法】健常成人女性22 名の4 回の月経周期を対象に,非介入期とTENS を施行する介入期における痛みの程度を測定した。月経開始から最初に痛みを感じたときを0 分とし,60 分までは10 分毎に,それ以降240 分まで60 分毎に計10 回測定した。介入期は,0 分からTENS を開始し,30 分間施行した。中途服薬者のデータは除外した。【結果】解析対象は非介入期24 周期,介入期27 周期であった。介入の有無における変化率の比較では20,30,40,50,60 分で疼痛の変化率に有意差が認められた。TENS による副作用はなかった。【結論】TENS は副作用なく,月経痛軽減に有効であると考えられる。

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© 2017 日本理学療法士学会
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