2026 年 53 巻 1 号 p. 1-9
【目的】回復期リハビリテーション病棟における脳卒中片麻痺患者の入棟時情報から退院時のトイレ自立を判別するスコアモデルを構築することを目的とした。【方法】対象は社会医療法人三栄会ツカザキ病院回復期病棟に入棟した脳卒中片麻痺患者207名とし,退院時のFunctional Independence Measure(以下,FIM)トイレ動作・トイレ移乗がともに6点以上を自立と定義した。退院時のトイレ自立可否をアウトカムとし,入棟時の基本情報,身体機能,認知機能から予測モデルを作成した。【結果】入棟時の年齢(基準値77.5歳),起き上がり動作能力(介助有無),FIMトイレ移乗(基準値2.5点),FIM認知項目(基準値20.5点)が有意な予測因子として抽出され,退院時のトイレ自立可否を予測するスコアモデルが得られた。【結論】本スコアリングシステムは,入棟時情報からトイレ自立の可否を高精度に予測可能であり,退院支援や家族指導における実用的な指標となる可能性がある。