2026 年 53 巻 4 号 p. 229-237
【目的】就学前の幼児後期の基本的な動きに影響する要因を検討するため,走行,跳躍力,両足連続跳び越し,身体の支持,バランスおよび足部・足趾形態の要因構造モデルを構築し,前庭覚による反射性姿勢制御の影響を検討することを目的とした。【方法】対象は4~6歳の幼児163名とした。評価は25 m走,立ち幅跳び,両足連続跳び越し,体支持持続時間,重心動揺検査,土踏まず形成度とし,要因構造モデルを作成して適合度を検証した。【結果】25 m走には,立ち幅跳び,両足連続跳び越し,体支持持続時間および土踏まずの形成度が直接的に影響し,立ち幅跳び,両足連続跳び越し,フォームラバー上での閉眼単位面積軌跡長が体支持持続時間を介して間接的に影響した(χ2値=6.508, df=8, p=0.591, CMIN/DF=0.813, GFI=0.988, AGFI=0.966, CFI=1.000, RMSEA<0.001, AIC=32.508)。【結論】幼児の走行には瞬発力と土踏まずの発達,身体の運動制御は前後バランスが直接的に影響し,前庭覚による姿勢制御が前後バランスを介して間接的に影響した。