理学療法学
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TAFRO 症候群患者に対する理学療法経験
本間 敬喬本田 陽亮梅田 幸嗣笹沼 直樹内山 侑紀児玉 典彦道免 和久
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論文ID: 11874

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抄録

【目的】TAFRO 症候群患者に対して,運動様式と負荷について着目した理学療法を実施し,自宅退院に至ったので報告する。【症例】症例は70代女性で炎症反応高値,血小板減少,呼吸苦を主訴に救急搬送された。投薬治療開始までは臥床状態が続いたが,投薬開始に合わせて徐々に体重減少や血小板値改善を認め,離床を開始した。【方法】体重や血小板を指標とし,有酸素運動と無負荷の高速度抵抗運動を実施した。【経過】理学療法は入院翌日から開始し,上記方法にて運動介入を実施した。入院59 日目には病棟内歩行が自立し,入院72 日目には300 m 連続歩行が可能になり,自宅退院となった。【結語】本疾患は疾患概念が比較的新しく理学療法に関する報告はない。そのため疾患特異的な血小板数や体重を指標とし,運動療法介入を実施し,有害事象なく自宅退院が可能であった。

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© 2020 日本理学療法士学会
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