イノベーション・マネジメント
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査読付き研究ノート
官民データのオープン化政策の変遷とデータ活用の社会的意義に関する一考察
楽 奕平
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2019 年 16 巻 p. 157-169

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抄録

本稿は、日本におけるオープンデータ政策の変遷と、変化する国際情勢の中におかれた日本政府の問題意識について考察するものである。国内外のオープンデータに関する動向とそれに応じた政府決定の変遷の分析から、オープンデータに関する日本の政策が、政府の透明性を主眼においた行政情報の提供の段階、公共データの利活用による新サービス創出や産業振興を重視した段階、そして、新サービスの創出を全面に出して事業者の保有するデータについても行政データを補完するものとしてオープン化を推進するという段階へと3段階の変遷を遂げたことを示した。また、データ活用の社会的意義及び民間データのオープン化に関する今後の展開について考察した。

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© 2019 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター
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